12月12日(木)2・3限の1年生言語文化の授業は、飯南町教育委員の烏田勝信先生を講師にお迎えして、「要約学習」を行いました。烏田先生には令和3年度から毎年講義をしていただいています。
「要約学習」とは、生徒の調べ学習の実態、プレゼンの実態を打破するべく、
①文章を読みながら図式化(文章を立体的に理解する)し、その図式を見ながら作文する
②事前に図式を書き、これを手元に置いて語りかけるようにプレゼンする(話す内容を構造化する)
という、機器に頼らず「素話」で伝える力を伸ばすことを目的で始められました。
『相手にわかりやすく伝えるためには、自分のなかできちんと理解しておくことが必要であり、長い文章をただ読み上げて説明するのではなく、多くの情報は図式化して、まずは自分のなかで整理すること、そしてその図式を頭に入れておくことで、用意した紙を見ることなく自分の言葉で簡潔に説明ができるようになる』と、演習をとおしてお話しいただきました。
多くの生徒たちが、はじめは要約すること、図式化することに戸惑っていましたが、徐々にコツをつかみ、終いにはポイントを押さえた簡潔でわかりやすいプレゼンをする様子があちこちで見られました。
そして、途中途中で烏田先生が仰る『相手にわかってもらおうと一生懸命伝えれば疲れるものだ』『内容のレベルはどうでもよい、自分の考えを書くことが大事だ』という言葉が生徒たちの背中を後押ししてくださいました。
今回学んだ技法を使って、日頃からアウトプットするところまで意識すると、「図式化名人 + プレゼン名人」に到達できます。この先、いろいろな場面で活用してくれることを期待しています。