3月1日(土)13:30から講堂にて、卒業証書授与式を行いました。先週から今週初めにかけての大雪から一転、今日は気温17度快晴の春を思わせるような陽射しが降り注ぐ気持ち良い一日でした。
景山俊太郎後援会長、吉村淳PTA会長をはじめ、多くの来賓の方をお迎えし、本間校長から21名の卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡されました。
校長式辞は
こちら です。
送辞は、在校生を代表して生徒会長の落合陽翔さんからでした。自身が入学して間もなく不安でいっぱいだった時期に、先輩から掛けられた何気ない一言から緊張がほぐれ、学校がとても居心地が良い場所へと変わったこと、そして今年度2年生となり、同様に後輩たちへ接することができたと語りました。また、体育祭や文化祭など学校行事での先輩たちの活躍ぶりや、受け継いだ探究学習において台湾でのお米販売へつなげた成果を交えて、「先輩が自らの行動で後輩に伝え、後輩はその先輩の姿から学ぶ」というカケコーの伝統を後輩へ伝えていきたいという思いと、「幸せを一緒に祝う」「これからの幸せを祈る」という2つの意味を持つ「祝福」という言葉を卒業生へ贈りました。
答辞では卒業生代表の原田怜奈さんが、中学時代に学校生活に馴染めず、3年間まともに通うことができなくて苦しく、弱くて臆病な自分を変えたいという思いから掛合分校を選んだことが人生の大きな分岐点だったと振り返りました。緊張や不安を抱いて入学したものの、勉強を基礎から教えてもらい分かりやすく、友達とも気づいたらあっという間に仲良くなり、学校が楽しいと思えるようになった経緯や、3年間の思い出のなかで特にこの1年は、卒業後の進路に向けて積み重ねた面接練習や個人課題につらさや不安を感じても、先生方や友達にたくさん励まされ試験本番に臨めたこと、この3年間がかけがえのない宝物であったことを語ってくれました。また、「掛合分校でしかできないこともたくさんあると思うので、やりたいことに正直になって、悔いのないように過ごしてほしいです。身近には心強い仲間がたくさんいるので、ためらわずに頼ってください。そして、楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。」と後輩にエールを送りました。
式後には、最後のホームルームを教室で行い、一人ひとりが思い出や親への感謝の言葉を伝えました。
その後、教室から玄関まで在校生・教職員が花道をつくって卒業生を見送り、玄関先ではRADWIMPSの「正解」を全員で合唱し、郷土芸能同好会による掛合太鼓の演奏で卒業生を送り出しました。
社会全体が大きな変革期を迎えるなか、卒業生たちはその社会へと旅立っていきます。卒業生の前途を祝し、佐中の丘に輝く分校の灯はこの日ひときわ明るく灯っていました。